とうとう3連休最終日だ。
休み中に自宅で片付けようと持ち帰った仕事が
一切手つかずだということに気づいて焦る。また。
「マズイ。このままでは右のものを左へ
左のものを右へ動かしただけになってしまう!また‼」
ということで、PCを開き作業をはじめる。
すると、傍らでその様子をじいっと見ていた彼女が動く。
まずはお手手で「ねぇねぇ」から始まる。
私に腕のあたりちょいちょいと「ねぇねぇ」
こちらとしては心を無にしてスルー。
ここで折れては仕事が終わらん。
すると、次第にかわいいお手手がその硬い爪によって凶器となる。
「ねぇ゛ねぇ゛!」
…結構痛い。
それでも頑張って頑張ってスルー
痛いアピールするとちゃんとやめてくれる優しいききさんなので
ここは大袈裟に痛がる。
しばらくするとマウスを握る私の右手首あたりに、
しっとりとした鼻先がググイっと押し当ててくる。
それはもう持てる力の全てをその鼻先に込めて、グググイっと持ち上げるのだ。
この小さな身体のどこからこんな力が出てくるのか、不思議なほどパワフルに。
「それ(マウス)触ってると死んじゃうよ‼」くらいの必死な勢いで。
当方としては嬉しい半分、困った半分で
苦笑いしつつ、かかわしつつで作業を進める。
するとだ